« 「ショールーム酔い症候群」 | トップページ | 「工事によるマンション耐震偽造 」 »

「住宅建築の基本」

家の建て方 経験4
「ズサンな基礎工事」
住宅建築の欠陥工事です。
必要な下地と型枠を省略し、
工事を行った結果
 
基礎コンクリートの厚さが足りない
鉄筋のかぶり厚さが少ない

   型枠:コンクリートを打ち込み
      成型するためのせき板
 
建物の安全を無視したズサンな工事です。
 
このような建築業者に
なぜ依頼してしまったのでしょうか。
 
2社の合見積です。

A工務店と
B工務店(建主の友人の紹介)
 
見積は,B工務店が少し安い。
 
建主には、価格だけではなく面談も含め
総合的に判断することを伝えてあります。
  
A工務店の面談
  注文建築のみ
  セールストークはありません。

B工務店の面談
「木造だから大丈夫」が
主なセールス内容でした。
 
私は、次の3つの理由により
A工務店を推薦した。
 
  1.B工務店は注文建築の経験がない
  2.「木造だから大丈夫。」の発言
  3.監理行為を理解していない
 
しかし、建主は友人との関係を
大切にして、B工務店を選びました。
 
監理業務と注文建築の
難しさを説明したのですが・・・。
 

  私は
  建主の気持ちを否定しません。
  建主は、純粋に友人との関係を
  大切にしました。
  この点については賛成です。

しかし「安心な家作り」と、私の監理業務には
拘わりないことです。
 

「安心な家はできたのでしょうか?」
工事着工からトラブル続出です。
設計監理者の指示を
業者は何一つ守らないのです。
 
その結果、前述した
問題のズサンな基礎が完成してしまいまた。
  
   ※ 工事の進行と内容を確認し
     建主の利害を代行する立場
     設計監理者です。
 
問題を解決するには
基礎の造り替えと監理の重要性を
業者に理解させることです。
 
私は、建主に現状を報告し、問題解決の協力を
申し入れしましたが、建主は友人との関係を理由に
「基礎はこれでよい」というのです。
 
監理業務は、建主の協力と理解
必要なときがあります。
  
この状況で、私は責任ある業務が出来ません。
監理者解任の申し入れをしました。
建主はこれを承諾し、監理者は業者側に
変更され工事は行われたのです。
  

竣工後、建主を訪れると打合せに多くの時間を費やし
仕事にならなかったといいます。
 
仕方がないと思います。
建主は
 
図面の読み方
専門用語
打合せ手順
現場納まり(基準の型)
が分からないのです。
 

こんな状態が続いたようですが
なんとか、形のある家は建ったのです。

それにしても
見積通りの材質なのでしょうか。
家の安全性は、
設計図通り確保されたのでしょうか。
疑問が残ります
       
また、建主の利害を代行する立場
監理者(私)であることを理解して
ほしかったと、私は思います。
  

  参考
  当事務所の監理形態は
  常駐監理と非常駐監理の二種類です。
   
  常駐監理は、建主の費用負担が多くなるため
  基本的には採用していません。
  非常駐監理は、週1回の打合せと検査。
  その他必要に応じて検査立会いを行います。
 
経験4おわり
 

|

« 「ショールーム酔い症候群」 | トップページ | 「工事によるマンション耐震偽造 」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「ショールーム酔い症候群」 | トップページ | 「工事によるマンション耐震偽造 」 »