「薄めていた外装工事」
家の建て方 経験2
「この建物だけでしょうか?」
建物は、10年ほど前に私が設計監理をした
6階建商業ビルで、リニューアル工事の設計監理を
依頼されたときの出来事です。
建物診断を行い
工事範囲と工法の確定をした。
オーナーは私に
業者の選定を任せました。
工事を依頼した建設業者(元請)は
私が、絶対の信用を置いています。
決して、ズルして金を儲けようなどと
考える経営者ではありません。
安心でした。
業者から、工事終了の報告と
検査依頼の連絡がありました。
現場は、すでに足場が外されています。
しかし、私は手抜き工事を見抜いたのです。
原因を調査しました。
結果、とんでもない事実が・・・。
私は、オーナーに事実を報告しました。
「今更ながら・・・ミハルさんはさすがだねー
黙っていれば分からないのに」
私が、業者と共謀していたら
それで済んでしまうのです。
本当に驚いた表情でした。
手抜き工事は
聞取り調査と書類調査などによって
突き止めたのです。
一つ目の原因は
元請業者の下職(吹付業者)が利益追求のため
材料を薄めて使用していたのです。
オーナーは、値引き交渉をしないで
工事の取決めをしました。
元請業者も、下職に対して値切りをしていません。
絶対の信用関係にあるこの元請業者は
注文書を私に見せたのです。
値切りがないことを確認しました。
しかし、この思いは下職に伝わっていない。。
業者も騙されていたのです。
手抜き工事を見逃していたら
耐用年数を待たずにまた
リニューアルを行う事になります。
リニューアルは新築と違い
足場工事費の割合が高くなります。
このため、耐用年数が短くなると
吹付工事の差額だけではありません
仮設工事の重複で、損害はさらに
大きくなります。
この工事では、耐用年数の6割程度で吹替えを
するようになり、足場と吹付け工事の
損害合計額は120万円ほどになるのです。
リニューアルだからと私は簡単に考えていません。
「二つ目の原因」
業者は下職と長年の付合いです。
このため馴れ合いが生じ不注意になる。
結果、手抜き工事となります。
工事は
全面吹き替えを実行して無事終了。
多額の工事には、内容があり
金額が多くなるほど手抜きは
巧妙になるのです。
それだけに、監理者の専門知識と
経験が必要となります。
この事例
監理者が、存在した現場の出来事です。
なにか疑問です。
この現場だけなのでしょうか???
経験3 おわり
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